相続:相続登記の案内(相談)と申請手続きを自分でやってみた 細かな注意点など

【相続】 相談と登記申請手続き 相続

親の相続の関係で、自宅の土地と建物の相続登記手続きを自分でもできるとのことなのでやってみることにしました。下記のような人は司法書士等に頼まなくても自分でできると思います。
・遺産分割協議が終わっている(もめていない)
・物件数が自宅のみ等限定されている
・平日に2回ほど2-3時間、法務局(登記所)や市役所に行く時間を作れる
・ある程度細かな書類を自分で作ることができる
ちなみに司法書士等に頼むと、登録免許税など実費を除き5万円ほどのようです。

私の場合は、相続対象の金融機関の数が結構あったので、登記の前段階として「法廷相続情報一覧図」という証明書を登記所に作ってもらうことにしました。これ1枚あれば、相続人の確認と所在の証明ができ、無料で必要な部数を法務局が発行してくれますので、戸籍や住民票の束を金融機関などに提出する必要がなくお互い手間が省けます。(印鑑証明以外の書面はほとんどこれで代用できるようなイメージです。)
これの申出のために最初に登記所に行った際に、出来上がった書類をもらえる日が決まるので、その日に
①相続登記の案内(相談)の日程を予約
②相続する不動産の登記証明書を発行
③相続手続きの手引き的なものをもらう
という処理を済ませ帰りました。
1週間ほど後の案内(相談)の日までに、もらった手引きとネットの情報をもとに必要書類をそろえ、案内(相談)に行き、内容や過不足の確認、書類の順番や返送の方法などを教えてもらい、その30分後くらいには必要なものがそろい、すぐに相続登記の申請を提出することができました。
ということで法務局に行ったのは合計二回で済みました。(最後の受け取りは送付にしました。)
概ねうまくいきましたが、少し勘違いしてた点があったのでそれも注意点として記載しておきます。

案内(相談)と手続きしてくれる場所

管轄の法務局です、不動産のある所在地の管轄の登記所で受付してくれます。
相続の案内(相談)はどこでもできるようですが、コロナの関係もあり予約制でしたが、申請は予約不要です。

用意するもの(遺産分割協議書がある場合)

<基本>
①法定相続情報一覧図(法務局に写しを発行してもらったもの)
(上記が無い場合)
  ・相続人全員の戸籍謄本
  ・被相続人の出生から死亡までの戸籍謄本  
  ・被相続人の住民票の除票
  ・不動産取得者の住民票
②相続関係図(これは不要と思っていたが必要だった)
③相続する不動産の固定資産評価証明書(市役所で取得)
④登録免許税納付用紙(法務局のシステムで作成したときに同時に作成できました)
⑤登記申請書(法務局のシステムで作成し出力)
⑥返信用封筒と切手:本人限定受取郵便(送付で受け取る場合)
⑦遺産分割協議書 自分で作成
⑧相続人全員の印鑑証明書
<必要となる場合があるもの>
⑨相続人本人でなく家族など委任による代理人が申出手続きする場合:委任状等(法務局のシステムで作成したときに同時に作成できました)

<提出しなかったが確認用に使ったもの>
申請者の身分証明書
登記事項証明書

参考:法定相続情報証明制度の具体的な手続について(法務局)

費用

登録免許税:固定資産税評価額の4/1000
(固定資産税の総額は全部合計してから千円未満切捨て、登録免許税はそれに4/1000掛けて100円未満切捨て。)
印紙は、登記所に販売窓口が併設されてましたので、そこで購入しました。(きっと現金のみ)

申請した際の注意点や感想

登記申請書は法務省の申請用総合ソフトをインストールして作成しました。(面倒ですが、マニュアルを読めば作れる。システムを使うと物件の情報をそのまま引っ張ってこれるので誤記が無くなってありがたい)
勘違いしてた点は、2点でしたがその場でリカバリーできてよかったです。
①相続関係説明図が必要だった。
法定相続情報一覧図と遺産分割協議書があれば不要なのかと思っていましたが、必要とのことでした。相続人も3人しかいない簡単な書類だったので、相談の時に記入用紙をくれその場で手書きで作成して出来上がりとなりました。
②送付用の封筒はレターパック(赤)ではだめだった。
ネットの情報ではレターパックを用意との情報があり、準備しましたが、個人に送付する場合は、本人限定受取郵便が必要とのことでしたので、法務局の近所の郵便局で封筒と重さに応じた切手を購入し作成しました。司法書士の事務所など法人への送付の場合はレターパックでもいいようです。

相談時間は30分上限(1回)ですが、書類を準備していけば、何とか1回で申請できました。
私の前に、定年迎えたぐらいの方が相談受けてましたが、事前に準備されて無い様子で一から教えてもらっていて大変そうでした。あの感じでは3回ぐらい登記所に行かないと終わらない感じかなと思いました。ネットにも自分で申請する場合の情報はいろいろ転がってるので事前に準備していった方が効率的な気がします。準備する時間が無い方は、お金で解決して司法書士に頼む方がいいと思います。

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